「猫がよく吐くのは換毛期のせい?それとも病気?」
「また吐いた…でも元気そうだし大丈夫かな?」
「換毛期だから毛玉を吐くのは普通なの?」
こんなふうに考えたことはありませんか?
猫は 自分でグルーミング(毛づくろい)をする動物 なので、換毛期には大量の毛を飲み込みます。
通常は 便と一緒に毛を排出 しますが、たまった毛が胃にとどまると 毛玉として吐き出すことがあります。
毛玉を吐くのは、ある程度は自然な行動 ですが、
✔ 吐く頻度が多すぎる
✔ 食欲がない・元気がない
✔ 嘔吐物に異常がある(血・泡・胆汁など)
こんな場合は、換毛期だけの問題ではない可能性 もあります。
・ 毛玉を吐くのはどこまでが正常?
・ 毛玉ケアの具体的な方法(ブラッシング・食事・水分補給)
・ 毛玉ではない嘔吐の見分け方(病気の可能性)
この3つのポイントを詳しく解説します!
「猫が吐くのは、毛玉?それとも病気?」
この記事を読んで、愛猫の健康を守るための正しい知識を身につけましょう🐾✨
① 猫が吐く原因は換毛期?それとも別の理由?
「換毛期だから毛玉を吐くのは普通」と思っている飼い主さんは多いですが、猫の嘔吐にはさまざまな原因があることをご存じでしょうか?
✨ 換毛期に多い毛玉の吐き戻し
換毛期(春・秋)には、猫の被毛が大量に生え変わり、グルーミング(毛づくろい)で飲み込む毛の量が増えます。通常、飲み込んだ毛は便と一緒に排出されますが、うまく出せなかった毛が胃にとどまり、毛玉として吐き出されることがあります。
【猫が毛玉を吐く仕組み】
- 毛づくろいで大量の毛を飲み込む
- 便と一緒に排出できなかった毛が胃の中に溜まる
- それが塊(ヘアボール)となり、嘔吐として出る
特に長毛種の猫や毛づくろい好きの猫は、換毛期に毛玉を吐く回数が増えやすいため、こまめなケアが必要です。
✨ 換毛期以外に考えられる猫の嘔吐の原因
1. 早食い・食べ過ぎ
・食事の回数を増やす
猫が空腹になる時間を短くすることで、早食いや食べ過ぎを防ぐことができます。1日の総給餌量は変えずに、食事の回数を増やす方法が効果的です。例えば、1日2回の食事を3~4回に分けることで、空腹感を和らげ、早食いを抑制できます。
・早食い防止用の食器を使用する
食器に工夫を加えることで、猫がゆっくり食べるよう促すことができます。例えば、内部に突起がある早食い防止用のフードボウルを使用すると、猫がフードを掻き出しながら食べるため、食事に時間がかかります。これにより、早食いによる嘔吐を防ぐことが期待できます。
・食事の環境を整える
多頭飼いの場合、他の猫との競争心から早食いをしてしまうことがあります。その場合、猫ごとに食事の場所を分け、落ち着いて食べられる環境を作ることが重要です。また、食器の高さを調整することで、猫が自然な姿勢で食事を摂ることができ、消化を助けます。
・ 食べ方を工夫する
フードをお湯でふやかして柔らかくすることで、猫がゆっくり食べるようになります。また、トリートボールなどの知育玩具を使用して、遊びながらフードを摂取させる方法も効果的です。これにより、食事時間が延び、早食い防止につながります。
これらの対策を組み合わせて実施することで、猫の早食いや食べ過ぎを効果的に防ぐことができます。愛猫の健康を守るために、日々の食事環境を見直してみましょう。
2. 空腹時の嘔吐(胃液を吐く)
空腹時の嘔吐は、猫が長時間食事をとらないことで胃酸が過剰に分泌され、胃を刺激して吐いてしまう現象です。特に、朝方や食事前に透明な泡や黄色っぽい液体を吐くことがあります。
対策として、以下の方法が効果的です:
・食事回数を増やす
1日の食事回数を4~5回に分けることで、空腹時間を短くし、一気食いや嘔吐を防ぐことができます。
・自動給餌器の活用
留守中や夜間でも定期的に少量のフードを与えるために、自動給餌器の使用が便利です。
・寝る前の軽食
就寝前に少量のフードを与えることで、夜間の空腹を和らげ、朝方の嘔吐を防ぐことができます。
・フードの見直し
現在のフードが猫の体質に合わない場合、消化しやすいフードや、毛玉ケア用のフードに切り替えることも検討しましょう。
3. フードが合わない(消化不良・アレルギー)
新しいフードに変えた直後に嘔吐する場合は、以下の理由が考えられます。
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食物アレルギー
- 猫が特定の食材(牛肉・鶏肉・魚・小麦・乳製品 など)にアレルギー反応を示し、嘔吐や下痢を引き起こすことがある。
- 【サイン】皮膚のかゆみ・嘔吐・下痢・耳の赤み
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消化不良(フードの消化が難しい)
- 高脂肪なフードや、急に新しいフードに変えた場合、猫の消化器官が対応しきれず嘔吐することがある。
- 【サイン】食後すぐに吐く・フードがそのままの形で出てくる
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フードの形状やサイズが合わない
- 粒が大きすぎるor小さすぎると、猫が食べにくくなり、丸呑みや消化不良の原因になる。
- 特に短頭種(ペルシャなど)は、平らな皿の方が食べやすい傾向あり。
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急なフードの切り替え
- フードを突然変えると、猫の胃腸がびっくりして嘔吐することがある。
✅ フードが合わない時の対策
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アレルギー対応フードを試す
- 低アレルゲンフード(鹿肉・鴨肉・カンガルー肉) を検討
- グレインフリー(穀物不使用)のフードを試す
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フードの切り替えは1〜2週間かけて少しずつ
- 最初は新しいフードを10%混ぜる → 徐々に比率を上げる(猫の体調を見ながら)
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食べやすいフードの形状・食器を選ぶ
- 短頭種には浅めの皿
- 小粒のフードなら丸呑みしにくい
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消化を助けるフードを選ぶ
- プレバイオティクス入り(腸内環境を整える)
- ウェットフードを増やす(消化がスムーズになる)
4. 異物の誤飲
よくある誤飲物とその危険性
猫は好奇心旺盛な生き物で、さまざまな物に興味を示します。以下は、猫が誤飲しやすい物とその危険性の例です:
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ひも類(糸、リボン、ゴムバンドなど):腸に絡まり、腸閉塞や消化管穿孔を引き起こす可能性があります。
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小さなおもちゃや部品:消化管に詰まり、腸閉塞の原因となることがあります。 楽天保険
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ビニール袋や包装材:消化不良や腸閉塞を引き起こすリスクがあります。
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植物(特にユリなどの有毒植物):中毒症状を引き起こし、重篤な場合は致命的となることもあります。
誤飲を防ぐための対策
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危険物の管理:ひもや小さな部品、ビニール袋など、猫が誤飲しやすい物は猫の手の届かない場所に保管しましょう。
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おもちゃの選択:猫用のおもちゃは、飲み込めない大きさで、壊れにくい素材のものを選びましょう。
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遊びの監督:遊びの時間は猫から目を離さず、誤飲のリスクを減らすよう心掛けましょう。
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有毒植物の排除:ユリなどの有毒な植物は室内に置かないようにしましょう。
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定期的な掃除:床や家具の下に小さな物が落ちていないか、定期的に確認し、掃除を行いましょう。
5. 病気が原因の嘔吐
- 慢性腎臓病(シニア猫に多い)
- 胃腸炎・膵炎・腸閉塞(頻繁な嘔吐が続く場合)
- 食物アレルギーやIBD(炎症性腸疾患)
これらの症状がある場合は、速やかに動物病院を受診しましょう。
② 毛玉ケアの具体的な方法(ブラッシング・食事・水分補給)
✅ 1. ブラッシングで抜け毛対策をする
- 短毛種:週2〜3回
- 長毛種:毎日
- おすすめブラシ:「ファーミネーター」「シリコンブラシ」
✅ 2. 毛玉ケアフード・サプリを活用
- 食物繊維が豊富なフード を選ぶ(毛玉を便と一緒に排出しやすくする)
- 猫草を与える(自然に毛玉を吐き出しやすくする)
- 毛玉除去用のオイル(ラキサトーンなど) でサポート
✅ 3. 水分をしっかり取らせる
- 水分不足は毛玉の排出を妨げる
- ウェットフードを増やす or 自動給水器(ピュアクリスタルなど) を活用
③ まとめ|「ただの毛玉」ではなく、猫の嘔吐をチェックしよう!
猫が吐くのはよくあることですが、すべてが換毛期の毛玉吐きとは限りません。
日々の観察とちょっとした工夫で、愛猫の健康を守っていきましょう!
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