老猫がやたらと鳴くのはなぜ？原因と不安を減らすための対策

「最近うちの子、やたらと鳴くようになった気がする…」
「夜中に大きな声で鳴くのはどうして？」

シニア猫の飼い主さんなら、一度はこんな疑問を持ったことがあるのではないでしょうか？

若い頃はそれほど鳴かなかったのに、年を取ると急に鳴く頻度が増えることがあります。時には、飼い主さんが眠れないほど大きな声で鳴くことも…。この変化に驚き、「何か体調が悪いのでは？」と心配になることもありますよね。

実は、シニア猫の鳴き声の変化には、加齢に伴うさまざまな理由が隠れています。
この記事では、 老猫がよく鳴く理由と、それぞれの状況に応じた対応法 を、飼い主さんの気持ちに寄り添いながら解説していきます。

シニア猫がよく鳴くようになる理由
鳴き声の種類とその意味
鳴き声にどう対応する？
まとめ：シニア猫の鳴き声と上手に付き合おう

シニア猫がよく鳴くようになる理由

「うちの子は、何を伝えようとしているのだろう？」
そう思ったら、まずはシニア猫がよく鳴く主な原因 を知ることが大切です。

① 認知機能の低下（猫の認知症）

🐱 こんな鳴き方をしていませんか？

夜中に「アオーン」と長く鳴く
部屋の隅でじっとしたまま鳴く
何もない方向を見つめながら鳴く

🐾 考えられる理由
人間と同じように、猫も年を取ると認知機能が衰えることがあります。自分がどこにいるのかわからなくなったり、不安を感じたりする ことで、飼い主に助けを求めるように鳴くことがあります。

🐾 飼い主さんにできること

部屋のレイアウトを変えない（迷子にならないようにする）
夜は間接照明をつける（暗闇で不安にならないようにする）
優しく声をかけ、触れて安心させる

② 聴力の低下

🐱 こんな変化が見られませんか？

名前を呼んでも気づかない
大きな声で鳴くようになった

🐾 考えられる理由
シニア猫は 聴力が衰えることで、自分の声のボリュームを調整できなくなる ことがあります。そのため、若い頃よりも大きな声で鳴くことが増えるのです。

🐾 飼い主さんにできること

ゆっくり大きめの声で話しかける
手を振るなど視覚的な合図を増やす
驚かせないように、触れる前に気配を伝える

③ 不安や寂しさ

🐱 こんな行動が見られませんか？

飼い主が見えなくなると鳴く
しつこく後をついてくる
夜や留守番のときに大きな声で鳴く

🐾 考えられる理由
年を取ると、環境の変化に敏感になり、不安を感じやすくなります。
また、飼い主さんと過ごす時間が大切になるため、 甘えん坊になることも あります。

🐾 飼い主さんにできること

留守番の時間を短くする（できる範囲で）
飼い主のにおいがついた毛布を置いてあげる
寝る前にしっかり甘えさせる時間を作る

④ 痛みや病気のサイン

🐱 こんな鳴き方をしていませんか？

トイレの前後に鳴く
触ると嫌がりながら鳴く
食事中に鳴く

🐾 考えられる理由
関節痛、歯周病、腎臓病など、シニア猫に多い病気の痛みや違和感から鳴くことがあります。
また、トイレのときに鳴くのは、泌尿器系の病気の可能性もあります。

🐾 飼い主さんにできること

獣医師に相談し、健康診断を受ける
痛みのある場所を優しく観察する
食事やトイレの様子を注意深くチェックする

鳴き声の種類とその意味

🐾 「ニャッ」 …注意を引きたい（「ごはん！」）
🐾 「ニャーン」「アオーン」 …不安・寂しさ・体調不良の可能性
🐾 低くうなるように「ウゥ〜」 …怒りや警戒
🐾 甲高く「ギャー！」 …痛みや恐怖のサイン

鳴き声の種類によっても、猫の気持ちを知る手がかりになります。

特に「アオーン」という鳴き声は、不安や寂しさのことが多いようなので声をかけてあげるだけで鳴き方が変わります！

鳴き声にどう対応する？

✅ 昼間に適度に運動させ、夜鳴きを防ぐ
✅ 安心できる環境を整え、不安を和らげる
✅ 病気のサインを見逃さず、定期的な健康チェックをする

飼い主さんの「困ったなぁ」という気持ちと、猫の「どうしても伝えたい！」という気持ち。
お互いの気持ちがすれ違わないように、猫の鳴き声を「大切なメッセージ」として受け止めてあげましょう。

我が家のシニア猫もなにもないところで大きな声で鳴いています。
うるさい！と言わずに、「どうしたの？ここにいるよ〜」と声をかけるようにしています。
それでも毎日、何回も大きな声で鳴くことがあるので、家にいる間はできるだけ声をかけるようにしています。

まとめ：シニア猫の鳴き声と上手に付き合おう

🐱 鳴く理由を知れば、適切な対応ができる！
🐱 「うるさい」ではなく、「どうしたの？」という視点で考える
🐱 シニア猫の鳴き声は、飼い主さんとの大切なコミュニケーション

年をとると、猫の行動や鳴き声が変わることは自然なこと。
「どうして鳴くの？」と悩むこともあるかもしれませんが、それは猫があなたに話しかけている証拠 でもあります。

先程も書きましたが、我が家の12歳の猫も最近、大きな声で鳴くことが増えました。
階段の上で、誰もいない廊下で、不安そうな声で「アオーン」と鳴いています。
いつものように階段の上に上がったのに、一人ぼっちなことが急に不安になったのかなと思い、迎えに言って「ここにいるよ」と声をかけると「にゃーん」と甘えた声をだします。
言葉が通じ合わないと思わず、飼い主が猫の気持ちを汲み取って対応することが安心を与え、さらに信頼関係を深くすることができると思います。